坐禅で不眠・うつ・パニック解消

~必要のないストレスから解放されるために~

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気分が沈んでしまうのは情報量が多すぎる事が原因

      2017/08/20

今はストレス社会と言われているように、様々な原因によって心の病気にかかる人が多いと思います。
また、うつ病と診断されなかったとしても最近なんだかストレスで元気が出ないという人も含めると、心に雲がかかった状態になっている人は相当な数いるのではないかと思います。

その原因は複数考えられると思いますが、僕が考えている原因は現代における情報量の多さと、その情報との付き合い方にあると思います。

世の中の情報量が多くなると、まず人とのコミュニケーションの取り方に大きく影響してきます。
その結果、自分の心に負担がかかり過ぎてしまって調子を崩すという事があるように感じるのです。情報, 中毒, 気分, うつ

情報が持っている”力”とは

コミュニケーションを取る上で、この世にインターネットが出来るでは人に対する評価の仕方が変わってきています。

例えば、「おばあちゃんの知恵袋」という言葉がある様に、高齢者が持っている長い人生の経験に基づいた知恵は重宝されています。
僕がまだ小さかった頃は、祖父や祖母に対して「すごいなぁ」と思って目を輝かしていた事を思い出します。

ところが、インターネットの登場によって誰でも簡単に”正解”を知る事ができるようになりました。
より早く、より正確に、そして動画を見ながら分かりやすく学ぶ事もできるようになりました。

一概に全ての事とは言えませんが、これにより長く経験を積んだ人ほど正解を知っているのではなく、インターネットで誰よりも多く調べた人が正解を知っているという事が起こっている気がします。
これはまさに情報は経験に勝るという事が起こってしまっているので、情報には強い力がある事になります。

他にも、デート場所を決める時やレストランで頼む料理はもちろん、異性に対する口説き文句でさえインターネット上にゴロゴロ転がっています。
異性の相手側からすれば、「その情報はネットで見たことがある」という事が起こる事もあると思います。

これらはまさに情報合戦です。
そうならないためにも、デートに誘う側はさらに多くの情報を調べる必要があります。

情報の量だけで全てが決まるとは思いませんが、情報を多く持っているという事は、それだけうまく物事を運ぶ能力を持っていると言えるのではないでしょうか。

情報を持ちすぎるとどうなるのか

上記の例から、人間は無意識により多くの情報を手に入れようとします。
通勤時間、食事中、そしてテレビを見ながら片手でスマホをいじるという事も珍しくはありません。

そして、人間が情報を持ちすぎるとどうなってしまうのか。
このことについて僕は、リラックスの仕方や気の抜き方が分からなくなると思っています。

ある一定の間隔で常に情報を得る事に慣れてしまうと、もし急に情報が絶たれてしまうとものすごく不安になったり落ち着かなくなってしまう事になります。
ここまでくると、情報中毒と言えます。

この状態では、朝起きてから夜寝るまでの間、意識は常に暴走して情報を求め続ける事になってしまいます。
そんな状態の中、一日中情報に掻き回されて疲れ果てた脳に対して「今から寝るからすぐに休憩しろ」と命令を出しても切り替えるのは難しいと思います。

脳には切り替えのための十分な時間も無ければ、頭の中身は余計な情報だらけになっているため、オーバーヒート寸前なのです。情報, 中毒, 気分, うつ

うつ病の人が情報を持ちすぎるのは絶対に止めるべき

うつ病を簡単に説明するなら、自分の周りに起こっている出来事を自分の頭の中で全てネガティブに変換してしまう病気だと思います。
つまり、目の前に起こっている事実を正確に捉えることが難しくなってしまっています。

うつ病の人が直視しなければいけない事は、インターネットの中ではなく自分自身に目を向ける事です。
そして自分の気持ちを理解したり認知の歪みを直したりしなければいけません。
決して自分と関係の無い情報の中に逃げ込んではいけないと思います。

そして、自分自身を見つめれば見つめるほど正しく見る事ができるので、今まで見えてしまっていた必要のないものは見えなくなってくるでしょう。
“シンプルな事に満足する”と人生が変わり始める>

生活をシンプルなものへ変える

頭の中にある情報だけではなく、生活自体をシンプルな物へ変えていく事で心に余計なストレスがかかる事を防ぐ事ができます。

よく考えたら必要のないものを思わず衝動買いしてしまって、長い間家に置いてあるモノ。
今度捨てようと思っていてもなかなか捨てきれないモノ。

そのような無駄なモノに囲まれて生活していると、それらが自分の視界に入るたびに「買うんじゃなかった」「早く捨てなければ」などと感じてしまいます。
それらが積もり積もって少しずつ心を曇らせ、なんとなく気分がどんよりしてくる事が起こる事は不思議ではないのです。

頭の中もこれと同じで、あまりにも多くのモノに囲まれてゴチャゴチャしているとストレスが溜まるだけではなく、五感に対する感覚も鈍くなってきます。
何気ない仕事の帰り道の道端に、「あ、こんなところからタンポポが咲いてる」などのような気付きは、心に余裕が無ければ発見できません。
もっと正確に言うと、同じように視界には入ってくるかもしれませんが、頭の中ではあれよこれよと考えていては、そのタンポポも全く頭の中の意識には入ってきません。
つまり、小さな感動を感じる余裕さえなくなってしまっているのです。

生活をシンプルな物に変える必要性について、住職である小池龍之介さんは次のように語っています。

生活感があると、心が落ち着かないものです。
ちゃんと、生ききれていない自分に直面させられますから。
いろんなモノに依存していて、いろんなモノを散らかしている自分に直面してしまいます。(中略)

心の静けさと安定と、集中はイコールです。
複数の情報処理をしていると心が乱されます。
心の平静が失われていきます。
家も同じではないでしょうか。
家のなかをすっきりさせておくことで、落ち着けて、安心できて、安らげる場所になります。
いつもいる生活の場こそが、心が静かになれる場であることは、大切だと思います。
http://suumo.jp/edit/r/misawa/thinklife/interview02.html

最近情報や物に囲まれすぎていて無意識のうちに情報中毒になっている人は、一度身軽になって、必要のあるものと無いものを区別してみると、身も心も軽くなってくるかもしれません。

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