坐禅で不眠・うつ・パニック解消

~必要のないストレスから解放されるために~

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過去のトラウマを消し去る”不思議な”セラピー体験

      2017/09/22

僕が台湾でパニック障害による過呼吸発作で苦しんでいた時期に、日本語ができる台湾人のセラピストが台中(台湾の中部にある地名)にいるという話を聞き、早速行ってきました。

このセラピーの名前は中国語で「溝通」といいます。
本来溝通という意味は、「コミュニケーションをとる」という意味で日常的に使われる言葉ですが、このセラピーはセラピストと患者が常時コミュニケーションをとりながら行われていくので、そのような名前になっているようです。

日本においてはこのセラピーの正式な名前は決まっておらず、カウンセリングの一種というカテゴリーになると聞きました。

人によっては一回のセラピーに5時間前後かかり、長い人だと一日では終わらない事もあります。
僕も5時間の予定で始めましたが、結果的には半分の2時間半で終わってしまいました。
その理由はこれから書く体験を見ればすぐに理解できると思います。トラウマ, 台湾, 克服, セラピー, 過去

セラピーを開始する前に

まず、薄暗い明かりの間接照明がある個室に入って女性のセラピストと二人だけになります。
部屋にあるのは、背もたれがかなり倒れているふかふかなソファとパソコン、ヘッドフォン、ティッシュ、そしてゴミ箱が置かれています。

まず、ヘッドフォンを頭につけてこれから僕の波動をデータで見ると言われました。
僕は正直「?」という感じでしたが、10分ほどジッとしていると僕の体の全てのデータがパソコン上に表示されました。

それを見るなり、セラピストから「あなたは真面目でやさしい心を持っていますね。それから、ストレスを溜め込んでしまう性格ですね」と言われました。

僕はすぐに、「なんで分かるんですか?そもそも波動って何ですか?通常それは耳から出るものなんですか?どういった原理でこのヘッドフォンはそれを感知しているんですか?」と聞いてみました。

すると、詳しく説明はしてくれませんでしたが、この波動情報に根拠はあると唱えている方は日本にもいると言われ、一冊の本を見せてくれました。
それは、【吉野内聖一郎】さんの【潜在意識を変える数霊(かずたま)の法則】という本でした。
気になった方はそちらを見てみると分かりやすいと思います。

僕はその時点では半信半疑でしたが、この波動測定は自分を客観的に見るための機器というだけで、セラピーはまた別のものでした。
そして、ようやくセラピーが始まる準備ができたのでソファに深く腰を掛け、目を閉じてから始まりました。

トラウマを復唱する

まず、自分が辛かった体験を説明して下さいと言われました。
今はなぜ辛いのか、不眠症になった原因は何か、パニック発作が起こるのはどんな時か、その時どう感じたのかなどです。

僕はできるだけ細かく説明していきました。
「(省略)・・・・。その時とてもショックを受けて、辛い想いをしました」
「今のフレーズ、もう一回言って」
「その時とてもショックを受け、辛い想いをしました」
「うん。もう一回」

このように、このセラピーではたびたび復唱するように言われる事があり、時には10回、多い時には50回程言わされました。

この辛かった出来事を復唱するという事は本当に辛かったです。
何度も復唱している内に、自分の声が客観的に耳から入ってくるように感じるのです。

客観的に聞こえてくると、「僕は辛かったんだな。よく頑張ってここまで来たな」という感覚になってきます。
復唱しているだけで、自分がこの空間に二人存在しているようでした。

これを復唱する事により、なぜこの空間にティッシュが置いてあるのか良く分かりました。
殆どの人はこれに耐えられず、泣き崩れてしまうでしょう。

僕の場合、泣きはしませんでしたが、もう「言いたくない」という気持ちが限界まで達して、なんとその場で過呼吸パニック発作を起こしてしまいました。

念のために持ってきたビニール袋をすぐに出し、発作が治まるまでペーパーバッグ法をしていました。
(※過呼吸発作時のペーパーバッグ法は自己判断でお願いします)

「よく頑張ってくれましたね。では続けましょう」
そう言われて、さらにまたセラピーは続いていきました。トラウマ, 台湾, 克服, セラピー, 過去

過去へ遡る

今度は不眠症が発症するもっと前に遡っていき、過去に受けた隠れたトラウマがないかを一緒に確認していく作業でした。
これは、今の自分でも気が付かない事でもトラウマになっている可能性があると言われ、かなりしつこく質問され続けました。

しかし、不眠症になる前の自分の人生で辛かった事があるかと聞かれて、正直何も浮かんで来ませんでした。
考えれば考えるほど、昔の生活は素晴らしい物だったと思えてきて、2~3分程沈黙して集中して考え続けましたが、辛かった体験は本当に出てきませんでした。

正確に言うと、本当は辛かった事はある事にはありますが、今思えばいい思い出に思えてくるのです。

例えば、父親に怒られた時の事を思い出しました。
当時は辛いと思っていたかもしれませんが、今思い返せば「あの時はこんな自分に真剣に怒ってくれたな」と思えてきて、思い返せば良い思いでとして思えてくるのです。

「本当に何も無いんですか?何でもいいから言ってみて下さい」

自分でもだんだん「何か言わなければ」と焦ってきて、結局出てきたのは過去に付き合っていた女性と失恋した時の話でした。
そして、別れるまでのいきさつを細かく話してみました。

「(省略)・・・。そして、振られた時はすごく辛かったです」
「その時のあなたは、彼女に対して自分の事をどう思っていて欲しかったんですか?」
「僕の事を好きでいて欲しかったです」
「もう一回言って」
「・・・・。僕の事を好きでいて欲しかったです」
「もう一回」

この時自分の心の中で、今のパニック発作の原因がまさかこの失恋にあるとでも言うのかと思えてきて、このフレーズに関して復唱する事の意味が分かりませんでした。
今の僕には妻がいるし、昔の失恋のトラウマが原因で今の自分に影響しているなんて一切考えられませんでした。

この失恋の話が終わった後は、「もう他には無いので止めましょう」とセラピストに伝えて、このセラピーを終えました。
理論的には納得できるセラピーだと思いました。
過去のトラウマに正面から向き合い、今もう一度認識し、受け止める事でその辛さを乗り越えるといった方法だと思います。

ただ、その時の気分にもよるのかもしれませんが、僕にはトラウマと言えるような辛い体験が全く浮かんで来ませんでした。
それがそもそも問題であるのかもしれませんが、その点から考えて、このトラウマを復唱するというセラピーには自分は合わないと感じました。

しかし、このセラピーによって劇的に変わったという人は大勢いる事は確かですし、何よりもこのセラピーをすでに体験してこれを僕に紹介してくれた知人がそれを証明しています。

今回のセラピーは僕にとって貴重な体験となりました。

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