坐禅で不眠・うつ・パニック解消

~必要のないストレスから解放されるために~

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僕が体験したファミリーコンステレーションというセラピーの効果

      2016/01/05

今のところ日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、ファミリーコンステレーション(Family Constellation)という変わったセラピーがあります。
僕が住んでいる台湾では「家族系統排列」という名で通っていて、誰もが知っている程有名な訳ではありませんが、日本より割りと人気のあるセラピーのように感じます。

そんなセラピーの存在を台湾人の知人から聞き、熱心に勧められたので受けてみる事にしました。
この時期の僕はパニック障害から立ち直りつつあり、割と正常な生活を送れるような状態でしたが、変わったセラピーは一度体験してみたいという興味からやってみる事にしました。

場所はセラピストの家で行われましたが、当日そこに着くまでこのセラピーの名前だけでなく、ファミリーコンステレーションとは一体どんなものなのか全く知らされていませんでした。
そんな中、到着してから突然始まったこの変わったセラピーについて、僕なりの体験談を綴っていきたいと思います。

海外と日本ではセラピーの内容が異なる事もあるかもしれません。
また、初めに書いておきますが、僕はこのセラピーに対してはやや否定的な印象を受けていますので役に立てる情報ではないかもしれませんが、一人の体験者の声として参考にしてもらえたらと思います。

ファミリーコンステレーションとは何か?

ドイツ人心理療法家バート・ヘリンガー氏が確立したグループセラピーの1つで、家族療法の一種です。

例えば、ある人が問題を抱えている場合、その問題はその人の主観的な視点からしか見る事ができません。
要するに、その物事の裏側がどうなっているのかという事は、その人の立っている場所からでは物理的に見る事はできないのです。

しかし、自分ではなく自分の周りにいる人がその問題を見た時、その問題の正面ではなく側面や裏側、或いは上面や下面まで見る事ができます。
そしてそれはどのように見える(捉える事ができる)のかを体を使って表現し、それを当人に伝えていく事で気付きを得る事ができる、そんな内容のセラピーだと感じました。
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僕の場合のファミリーコンステレーション

ファミリーコンステレーションを行う家に着いた時には、セラピストの他にメンバー3人の合計4人がいました。

早速あなたの悩みは何かと聞かれ、僕は以前パニック発作が起こった事に悲しみを感じていると答えました。
すると、セラピストが『僕自身』、他の一人が僕の中の怒りや悲しみ等の『感情』、そしてさらにもう一人が『ある少年』、最後の一人は『僕の母親』という役をそれぞれ表現するという事で始める事になりました。

僕はそれぞれの役割の表現を見て、自分の思ったままの行動をして欲しいと言われました。
要するに、そこにいる誰かに向かって声を掛けたかったら声を掛け、歩きたかったら歩き、座りたかったら座るなどして表現に加わるようにして欲しいという事でした。

始まると同時に、まず『感情』が怒り始めました。
歩きながら僕に近付いてくると、僕の体を軽く手で突き飛ばし、周りにあるクッションを蹴り始めました。

すると、今度は『ある少年』のところに行き、『ある少年』を蹴り始めました。
『ある少年』は次第に悲しそうな表情になり、そのうち本当に泣き出してしまってその場で小さく座りながらジッとしている事しかできませんでした。

すると、今度は『僕自身』が急に過呼吸発作(の演技を始めて)で苦しみ始め、体がうずくまるようにして床に倒れこみました。
それを追うようにして今度は『僕の母親』がすぐに駆け寄ろうとします。
ところが、それを『感情』が邪魔をして『僕自身』に近づけないようにし始めました。
『僕自身』は「苦しい、早く助けてくれ」と言うので『僕の母親』が『感情』を押しのけて何度も近付こうとするのですが、その度に阻まれてしまって近付く事ができませんでした。

そうしているうちに『ある少年』もやってきて、『感情』が『僕の母親』の事を邪魔するのを止めようとします。
すると『感情』は抵抗を諦め、『僕の母親』と『僕自身』が抱き合いました。
今度は二人とも僕を見つめ始め、この輪に加わるように言われたので、今度は僕と『僕自身』と『僕の母親』三人で抱き合ったところで一つのセッションが終わりました。

僕はこの時点ではまだ状況が全く理解する事ができず、ただ呆然としていただけでしたが、すぐに続けて新しいセッションが始まりました。

次のセッションは、メンバーの三人が『僕自身』と『父親』と『祖父』という構成を演じ始めました。
『僕自身』は『父親』と『祖父』から罵られ小さくなっていきます。
次第に『父親』は『僕自身』に理解を得ていき、最終的には『僕自身』と『父親』で『祖父』に対して説得し始め、「こんな『僕自身』を受け入れて欲しい」というような展開になってこのセッションは終わりました。

さらにもう一つのセッションは、なんと僕が生まれてくる前に流産したと想定される『姉』が登場します。
実際にそんな事実はありませんが、彼らは感じると言うのです。
そして『姉』は、自分は生まれて来ることができなかったにも拘らずこの世に生を受けた僕に対しての妬みから、僕にたくさんの罵倒を浴びせ、そして悲しみのあまり途中で泣き始めてしまいます。
その後『姉』は泣き止み、僕に対して「私の分までがんばって生きて欲しい」というようなメッセージを残して終了したところで全てのセッションが終わりました。

僕が感じたファミリーコンステレーションの違和感

最後まで圧倒された感覚のまま終了したこのファミリーコンステレーションに対して、僕はこのセラピーを受ける事による効果は全く実感できませんでした。

ファミリーコンステレーションはシャーマニズムや宗教的なアプローチを受けていると言われているので、スピリチュアルな部分がかなり強いセラピーだと思います。
そんな中で、それぞれのメンバーが感じる事を表現しますが、その日初めて会った人に一体自分の『父親』やその他の登場人物の何が分かるのかという疑問が消える事はありませんでした。

さらには存在していない『姉』まで登場し、そのメンバーから僕に対して言われた妬みなどは、僕以外のセラピーを受ける人にでも使いまわしができるような内容でした。

僕は実生活の中で空いた時間に坐禅や瞑想を行う習慣がありますが、同じ瞑想でもスピリチュアル系のものは抵抗があり今までやった事はありません。
そんな僕にとっては、この「感じた事を表現する」というファミリーコンステレーションが腑に落ちる事はありませんでした。

これからファミリーコンステレーションを受けようと考えている人へ

僕のようにセラピー当日までほとんど何も知らされていない状態でセラピーを受けるというパターンは珍しいのかもしれませんが、まずしっかりとファミリーコンステレーションについて調べた上で受ける事をおすすめします。
そうでなければ、当日は驚きの感情が邪魔をして、セラピー自体に集中する事が難しくなってしまいます。

僕がセラピーを受けたときのメンバーはみな数十時間ものファミリーコンステレーションワークショップの養成コースを終えている人たちです。
なので、それぞれの人が”適当に感じたまま”を表現しているのではなく、学習した経験に基づいて表現しているのだと思いますが、それでも頭の中では「この人たちについていけない」と感じたのは事実です。

海外の動画でファミリーコンステレーションのセッション中の映像がありますので参考にしてみて下さい。


今度ファミリーコンステレーションを受けてみようと思っている人は、前もってこれらの動画を見てその場の雰囲気を感じる訓練をしておくと、リラックスしてセッションに集中できるかもしれません。

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