坐禅で不眠・うつ・パニック解消

~必要のないストレスから解放されるために~

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10、症状の改善を求めて台湾への移住を決意する

      2015/11/06

僕の妻は台湾人です。

日本に10年以上住んでいるので、日本語はもちろん、日本での生活で苦労する事は殆どありません。
僕は妻や妻の家族、そして台湾の文化を知る度に、なんて良いところなのだろうと感じるようになっていました。

僕は今まで、親の教育の影響もあって、自分を犠牲にしてでも人に迷惑をかける事は絶対にしてはいけないと思っていました。
外の人間にはできるだけ笑顔で優しく接し、家に帰ってくると、外で受けたストレスを家で撒き散らすような事もありました。

そんな時、妻は言いました。
「なんでそんなに人からの目を気にするの?」
それを聞いた時、今まで自分で自分を責め続けていた理由に気がつきました。

それは、世間から見たら異常とも言える今の自分の状況を、自分で肯定する事ができなかったからです。
ただ否定して責め続ける事しかできなかったのです。

日本の公共場所では、殆どの人がマナーを守り、国全体が安全と安心に包まれていると思います。
それは、人に迷惑をかけてはいけない。
みんなルールを守っているのだから、自分も守らなければいけないという教育があるからだと思います。

それに比べて台湾を含む諸外国は、道路ではクラクションの音は鳴り止まず、信号無視は日常的に行われています。
この点について批判する気持ちは全くありませんが、僕の言いたい事は、みんな“自由に生きている”という事です。
違う言い方をすれば、“自分さえ良ければそれでいい”という生き方を、”みんながしている”という事です。
台湾, 移住, 不眠症これだけを聞くと、そんな自分勝手では集団的な社会生活を送れる訳がないと考える方が多いと思いますが、僕個人的には、日本ももう少しみんなが“自由に生きる事”をしても大きな問題は無いと思います。

例えば、残業をしている方の中には、「上司がまだ帰らないから自分もまだ帰れない」と思って残業をしている方はいないでしょうか。
会社の飲み会で、本当はあまりお酒が強くないのに、上司から注がれたお酒は絶対に飲まなければいけないと思っていないでしょうか。
また、上司の方は、部下に注いだ酒は必ず飲むべきだと考えていないでしょうか。

僕の経験上、上記の場面で本当の自分のしたい事が出来ないと考えている人は、世界中で日本が一番多いのではないかと思います。
それはまさに、“他人に迷惑をかけてはいけない”事であり、“自由に生きている”とは言えないと思います。

そのような事を考え始めてから、台湾に住みたいという気持ちがどんどんと大きくなり、始めは反対していた妻を説得し、台湾へ移住する事が決まりました。

この件については、僕の家族を含め、自分の周りの殆どの人が始めは反対しました。
しかし、今の自分を苦しめているのは、日本という社会に溶け込めない自分自身に対する失望である可能性が高く、自分が自分を苦しめるのを止めさせるには、環境を変えるのが最善策だと思っている事を説明し、最終的にはみんな納得してくれました。

仕事を辞める時はものすごく緊張しました。
しかし、最終出社日まで後10日、9日、8日・・・と減っていくにつれて、気持ちがスーっと楽になっていきました。
退職してから日本を飛び立つ日までの期間は、飲む薬の数も減っていき、最終的には薬は飲まないでも十分寝られるようになりました。

「これでいいんだ。僕はもう一度幸せになるためのチャンスを掴む事ができたんだ」
この時台湾へ来た時は、不眠症発症から約2年が経った31歳の夏でした。

11、消えない社会不安障害

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